7月9日 セミの羽化
2025年7月9日 18時44分今日は貴重な瞬間に遭遇しました。
羽化を始めたばかりのセミです。
毎日のように植物の世話をしてくださっている元校長のM先生が校庭で見付けて、枇杷の枝を折って持って来てくださいました。それが給食の配膳が始まったばかりの時間帯でした。
羽化したばかりのセミは、体の色も薄く、羽の色も薄緑で透けています。
時間がたつと、色が濃くなり、いつも見ているセミへと変化します。
この貴重な瞬間を子供たちにも見せたいと、理科主任のY指導教諭が、給食の時間帯ではありましたが、各教室を回りました。
羽化したばかりのセミは、羽も体も柔らかいので触ってはいけないこと、羽化の瞬間に遭遇した際はそっと見守ることなども指導しました。
子供たちの反応は様々。
「もっと見たい」と近付く子。
「ちょっと苦手」と後ずさりする子。
強制はせず、神秘的な瞬間を共有しました。
クロームブックで撮影する児童もいました。今日の日記にするそうです。
セミは、夕方から朝方の涼しく暗い時間帯に羽化をするのが一般的ですが、このセミは日中に羽化を始めたようです。
羽化を始めたばかりは、このように半透明の緑色ですが、数時間で硬化して黒っぽい成虫になります。
セミの一生は短いと言いますが、実は、卵で約一年、土の中で2~5年と、トータルでの一生はさほど短くないのです。成虫になってからは1週間程度しか生きないと言われていましたが、最近の研究では、10日から長いもので1か月ほど生きることが分かってきました。
夕方。セミは飛んでいなくなっていました。無事に成虫になったようです。ひと夏限りの寿命ですが、今年の酷暑を精一杯生き抜いてほしいと思います。