3月11日 耳が聞こえない人の気持ちを考える(4年)
2026年3月11日 19時01分4年生は今日、1年Dさんの保護者でもあるMさんにお越しいただき、聴覚障害について学びました。
実は、この授業は、Mさんから、「耳が聞こえないことを周りの人に知ってもらいたいし、子供たちに聴覚障がいについて理解してもらいたい。もし、授業の中でそのような機会があるのであれば快く引き受けたい。」という逆オファーがあり実現しました。
福祉について学んできた4年生にとっては願ってもないお申し出でした。早速、Mさんにお願いし、お越しいただいたというわけです。
最初にMさんに自己紹介をしていただきました。
1歳の頃、耳が聞こえなくなったこと、補聴器を付けているが、それで会話が全て聞き取れるわけではないことも教えてくださいました。会話を聞き取る際、補聴器から聞こえる音で読み取れるのは2割、口の形で読み取るのが8割。
その際に困るのが、似ている言葉だそうです。例えば「9時と10時」「マイクとマスク」です。例えば、「マイク」であれば、マイクを持っている動作を加える、「マスク」であれば、口元に四角い形を表現するなど、ジェスチャーを加えれば間違うことなく聞き取ることができます。
Mさんに「今日は、耳の聞こえない人の気持ちを一緒に考えていきましょう」とおっしゃっていただき、4年生はその後のMさんとの授業も真剣に取り組みました。
4年生は今日の授業をとても楽しみにしていました。指文字で自分の名前を伝えようと、練習してきた成果を自己紹介の場で発揮しました。みんな必死です。Mさんに伝えたい気持ちでいっぱいでした。
実は、本校には手話通訳もできるほど手話に長けた教員がいます。Mさんは、今日はできるだけ手話通訳を介さないで自力で子供たちとコミュニケーションをとりたいと希望されていました。その希望どおり、肝心な場面や誤解が生じそうな場面のみT教諭が手話通訳を行い、授業を助けました。
自己紹介の後は、日常生活で使える手話をたくさん教えていただきました。
教えていただいた手話やジェスチャーを使って、各班で文章を手話で表現することに挑戦しました。
例えは、「今日は学校に行きました。朝ご飯はバナナを食べました。」などです。班のみんなで相談しながら、耳の聞こえない人に伝える方法を考えました。
みんなの前でも発表してみました。
子供たちは友達が発表する手話やジェスチャーを読み取り、伝えたい文章は何なのか、みんなで考えました。
最後に感想を発表しました。
子どもたちの中には、教わったばかりの手話を感想の中に取り入れたり、ゆっくりはっきり口を大きく開けながら話したりなど、Mさんに伝わるように、自分たちがこの時間で学んだこと、感じたことを一生懸命表現しました。
終始にこやかに授業をしてくださるMさん。45分があっという間に過ぎていきました。
授業後には、もっとMさんとお話したい、Mさんにお礼の気持ちを伝えたいという子供たちの姿が…。
Mさんのお陰で、今日の総合的な学習の時間は、相手を理解しようとする優しさと、新しい言葉(手話)を学ぶ楽しさに包まれた、とてもすてきな出会いの時間となりました。ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。